藪を漕いでもずり上がらない靴ゲイターとトレイルゲイターを創った話|KATANA Adventure
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公開日:2026年5月4日|著者:中田 博喜(KATANA Adventure Ltd. 代表)
藪漕ぎ靴ゲイターを使い始めると、ちょっと潔癖になる。アドベンチャーレース後にゲイターを外して、靴の中も靴下もきれいなままなのは感動ものだ。もう小石ひとつ靴の中に入るのが許せなくなる。そしてなにより、洗濯が楽だ。
これは中毒みたいなものだ。一度味わうと戻れない。
KATANA Adventureのフラッグシップ、「藪を漕いでもずり上がらない靴ゲイター」(以下、藪漕ぎ靴ゲイター)。市販品では解決できない悩みに長く悩まされた。そんな悩みを乗り越えて自分たちで創った。新しく考案したバックル機構は、実用新案登録 第3255468号として登録されている。そしてこの藪漕ぎ靴ゲイターを、ありがたいことにトレイルランでも使ってくれる人が増えてきて、これは正直オーバースペックだろうと思って、軽くて履きやすい「KATANAトレイルゲイター」も創った。この記事では、その2つに加えて「藪漕ぎが速くなる脛ゲイター」と一体型の「KATANAゲイターフュージョン」、計4種類の開発記録と、現場で何がどう違うのかを書く。アドベンチャーレース全体の話は「アドベンチャーレース完全ガイド」、コンパスは「コンパスの選び方」に書いた。
📸 藪漕ぎ靴ゲイター — ダイニーマ紐とワンタッチ締め上げ機構(実用新案登録 第3255468号)
⚠️ 「ゲイター」という言葉について
登山用語の「ゲイター」は「スパッツ」とほぼ同じ意味で、靴と膝下のあいだを覆うアイテム全般を指す。短い丈のショートゲイター(ショートスパッツ)と、膝下まで伸びるロングゲイター(ロングスパッツ)に分かれる。最近はレディース用タイツの「スパッツ」と混同されるのを避けてゲイター呼びが主流だ。
ただ、KATANA Adventureでは少し違う分け方をしている。靴の上だけを覆う靴ゲイターと、脛だけを覆う脛ゲイター(レッグガード/レガース)を別々の商品として創っているからだ。組み合わせれば一般的なロングゲイター相当になるし、片方だけでも使える。さらにこの2つを縫い合わせて完全一体化させたゲイターフュージョンもある。この記事ではこの「靴ゲイター」「脛ゲイター」「フュージョン」の3つを順に紹介していく。メインは靴ゲイターのほう、脛とフュージョンは後半で扱う。
📋 この記事の目次
Chapter 01
なぜ自分たちで創ることになったか
ゲイターが欲しい —— そう思い始めたのは、アメリカに行くよりだいぶ前のこと。藪を漕ぐには頼りない市販品をダメ元で使ってみるが、やはりだめ。ゲイターが破ける。固定が外れてレース中に落とす。そういうことが続いた。
ただ、自分で創るという発想にはなかなか至らなかった。市販品で「これだ」というのに出会えないまま、半ば諦めてレースを続けていた。藪漕ぎセクションの後に靴を脱いで小石を出す、靴紐を結び直す、また走る。あれこれ我慢して走っているうちに、不満は静かに積もっていく。
市販のトレイル用ゲイターが藪漕ぎで使い物にならない理由は、わりとシンプルだ。
それもそのはずで、市販のトレイル用ゲイターは「整備されたトレイルを走る」前提で作られている。藪をかき分けるときの強い力も、泥と水でずぶ濡れになる前提も、設計に入っていない。
海外にもオリエンテーリング用のゲイターはいくつかある。VJやTrimtexなど、北欧系のブランドがしっかり作っている。ただ私が見てきた範囲では、脛側を保護するロングタイプが主流で、靴の上から被せてピタッと固定するタイプ —— 藪でもずり上がらず、異物の侵入を確実に防ぐ「靴ゲイター」に振り切ったものは、なかなか見つからなかった。
そして、藪を漕ぐスポーツの世界には「靴の中が汚れるのなんて当たり前、いちいち気にしてる場合じゃない」という空気がある。ゴール後にシューズから小石と土が出てくるのは、もう競技の一部。むしろ気にしない方がカッコいい、強い、くらいの感覚。だから私もしばらくは諦めて走っていた。
▶ 次は —— 試行錯誤の末にたどり着いた、藪漕ぎ靴ゲイターの固定機構の話。
Chapter 02
藪を漕いでもずり上がらない靴ゲイター:実用新案登録済の固定機構
正式名称は「藪を漕いでもずり上がらない靴ゲイター」。長いので、この記事では以下「藪漕ぎ靴ゲイター」と呼ぶ。名前の通り、藪を漕いでもずり上がらないことが設計の中心にある。
たどり着いた構造そのものは、見た目は地味だ。ダイニーマ紐を靴底に通して、独自設計のバックルで一発で締め上げる。それだけ。だがこの「それだけ」に行き着くまでに、形と素材を何度も変えた。
なぜダイニーマ紐に行き着いたか
靴底を通す紐に、最初はギア駆動用のベルトを採用した。工業用なので耐摩耗性も耐衝撃性もそこそこあるが、いろんなフィードバックをもらうとどうしても強度不足、ベルトでは限界があった。
何種類か検証した末に行き着いたのが、ダイニーマ紐だ。
ワンタッチ締め上げ機構(実用新案登録 第3255468号)
強い紐があっても、それを締めて固定する仕組みが甘いと意味がない。市販品の多くはここを面ファスナーやフックや結びで処理するが、レース中に締め直すには煩わしい。求めたのは、手袋越しでも一発で締まり、藪に引っかかっても緩まないこと。条件を絞って、形状を変えながら試作を重ねた。
そうやってたどり着いたのが、現行のバックル形状だ。完全オリジナル設計で、実用新案登録 第3255468号として登録されている。装着は紐を締め上げ、バックルのスリットに入れるだけ、藪漕ぎ中も緩まない、脱ぐときは紐をスリットから外せばOK。シンプルだが、藪漕ぎに負けない強度を持たせつつ、シンプルに収めるまでが長かった。装着方法は解説動画を別途用意しているので、購入時の参考にしてほしい。
📹 ワンタッチ締め上げ機構 — 紐をバックルのスリットに入れるだけ
⚠️ 靴底がフラットな靴に注意
ダイニーマ紐は強いが、靴底が平らな靴に使うと地面と紐がじかに擦れて、摩耗で損耗が速くなる。歩き方や路面コンディションにもよるので一概には言えないが、ロードランニング寄りのフラットソールは要注意。トレラン向けのラグ(凹凸)があるソールのほうが相性が良い。
🦟 副次効果:ヒル・マダニ対策にもなる
これは創ってから気づいた効果だが、靴と靴下のあいだの隙間が物理的に塞がるので、ヤマビルやマダニが靴の中に入ってくる経路を断てる。塩や虫除けスプレー、忌避剤と組み合わせて使えば、湿った藪を漕ぐときの安心感がまるで違う。
▶ 次は —— 「ずり上がらない」を一番わかりやすく示せる、泥沼テストの話。
Chapter 03
泥沼テスト:白い靴下が、白いまま
スペックを並べるより、見てもらったほうが早い。藪漕ぎ靴ゲイターを履いて、あえてぬかるんだ泥沼を歩く。終わってからゲイターを外す。靴下が、白いまま出てくる。(少しだけ泥が入っているのはご愛嬌。)
📹 泥沼テスト:藪漕ぎ靴ゲイターを脱いだ瞬間、白い靴下が白いまま
靴の中に水と泥が入らない。ただそれだけのことが、レース中の集中力にじわじわ効く。「靴の中が気持ち悪い」というあの嫌な感覚に意識を持っていかれずに済む。集中の総量を、ナビゲーションとペース判断にちゃんと残せる。
ゲイター中毒:洗濯が楽、靴も長持ち(たぶん)
いったんこれに慣れると、戻れない。靴の中に小石がひとつ入っただけで、もう許せなくなる。ちょっと潔癖症みたいになる。そして地味だが大きいのが、洗濯だ。
レース後・山行後に泥だらけの靴と靴下をごしごし洗って、ピカピカになるまで干す —— あの作業は普通に重労働だ。体はクタクタなのに、帰宅後に数十分の洗い物が待っている。これがぐっと減る。
それに、ごしごし洗って天日干し、を繰り返すと、靴は確実に傷む。生地が傷み、形が崩れる。これは個人の感覚でだが、洗濯と天日干しで変形した靴がマメの原因になることもあると思っている。高価な靴を長持ちさせたいなら、そもそも汚さないのが一番手っ取り早くてコスパが良い。
ゲイターはレース中の集中力を守るためのもの、と思って創り始めた。使ってみたら、レース後の生活コストまで下げてくれた。これは想定外のうれしい副産物だった。
ついでに、靴紐がほどけない
副次効果として大きいのが、靴紐の保護だ。藪漕ぎでは靴紐がほどけることは日常茶飯事。これだけでもいろいろな対策を講じた(別記事執筆予定)が、靴ゲイターで覆ってしまえば、これが起きない。レース中に屈んで結び直す回数がゼロになるのは、地味だが効く。
▶ 次は —— 「これ、トレランにも使えるじゃん」と藪漕ぎ靴ゲイターを使ってくれたランナーがいて、そこから派生した話。
Chapter 04
トレイルゲイター:ストレッチ生地でガバッと履ける派生モデル
ありがたいことに、藪漕ぎ靴ゲイターをトレイルランに使ってくれる人も増えた。ただ正直、トレランで使うには藪漕ぎ靴ゲイターはちょっとガチすぎる。ダイニーマも実用新案バックルも、整備されたトレイルだけ走るならオーバースペック。
だから、トレラン用を創ろうと思った。生まれたのが「KATANAトレイルゲイター」(以下、トレイルゲイター)だ。
このとき助けてくれたのが、ゲイターマニアのアドベンチャーレース仲間だった。使い古したトレラン用ゲイターを何種類もどさっとくれて、「好きに研究して」と。各メーカーの設計思想と、使い込んだあとに出てくる弱点 —— その両方を、現物で見比べられた。最初から創りたいものの輪郭がはっきりしていたのは、彼女のおかげだ。
ストレッチ生地+背面大開口でガバッと履ける
トレイルゲイターの設計のキモは、生地と装着方法にある。全体にストレッチの高い生地を使っていて、背面の面ファスナーが大きく開く。だから生地のストレッチを活かして、靴を履いたまま、上からガバッと被せて装着できる。
「靴を脱ぎ履きしないで済む」だけで、「ゲイター履き忘れた!」というストレスもないし、履くか履かないかをトレイルに出てから決めるなんてこともできる。
装着には靴のかかと部分に面ファスナーが必須。アルトラなどの面ファスナーがついているモデルはそのまま使用可能だし、ついていない靴は付属の粘着付面ファスナーを貼り付けて使用する。
📹 KATANAトレイルゲイター:靴の上からガバッと装着
トレラン・登山・ハイキングに合わせた仕様
ガチオさんが、相棒として使ってくれている
YouTubeチャンネル「ガチオのランチャン」のガチオさんが、KATANAトレイルゲイターを発売当初から使ってくれている。LAKE BIWA100、Mt.Fuji100など、ガチオさんの勝負どころの100マイルレースで相棒として選んでくれているのは、創り手として本当にうれしい。
📹 ガチオのランチャン「[トレランアイテム]オススメのシューズ、ソックス、ライト、補給食など走る時に使える(2026年春)」
▶ 次は —— 同じ「ゲイター」で混同されがちな、脛ゲイター(レッグガード)の話。
Chapter 05
藪漕ぎが速くなる脛ゲイター:枝といばらから脚を守る
ここまで「ゲイター」と書いてきたものは、すべて靴の上に被せるタイプ —— 靴ゲイターのほうだ。KATANA Adventureではここから上、脛だけを単独で覆う「藪漕ぎが速くなる脛ゲイター」(レッグガード/レガース、以下「脛ゲイター」)も創った。海外のオリエンテーリング用ゲイターは、ロングタイプで脛側の保護を主目的としたものが多い印象だが、私たちはそこを靴と分けることにした。組み合わせて使えるし、夏は脛だけ外して走ることもできる。
新潟や北海道のレースでは、雪の重みで横向きに育った木が脛を直撃する。シダや蔓植物が膝下に絡みつく。いばらがふくらはぎを切る。脛だけは、長ズボンやタイツでは物足りない。専用のレッグガードがいる。
脛ゲイターに求めた条件
柔軟性と強度の両立は、生地選びがいちばん長い試行錯誤になった。柔らかすぎると枝に負ける、硬すぎると走れない。フキコがミシンで縫って、私がフィールドで履いて、また縫い直す —— その繰り返しの先に、現行の仕様がある。
▶ 次は —— 靴ゲイターと脛ゲイターを完全に縫い合わせた一体型「ゲイターフュージョン」の話。
Chapter 06
ゲイターフュージョン:靴と脛をひとつにした答え
靴ゲイターと脛ゲイターを別々に創ったが、「これ、一体型にできないの?」「合体版作ってよ」—— 何人かのコアなお客さんからの要望があった。
やってみたい気持ちはあった。ただ、これがなかなか難しかった。靴ゲイターと脛ゲイターは、それぞれ別々のフィット感を狙って設計されている。これを単純に縫い合わせると、足首部分の生地が二重に重なってモコモコになる。脛側を下げて使いたいときも、ダブついて走りにくい。フィット感を捨ててまで一体化する意味があるのか、と踏み切れずにいた。
フキコの「これだ!」
転機は、フキコが靴ゲイターのフィット感を上げる別のアイデアを試していたときに来た。フキコが突然ミシンに集中しだしたと思ったら、「これなら一体型でもフィット感が落ちない!」。靴ゲイターの設計を一段階前進させたら、副産物として一体化の解が見えていた。
あきらめずに悩み続けると、思ってもみない方向から答えが出る。これはエンジニアとして経験してきたことだが、ミシンの前で同じことが起きるのを見るのは新鮮だった。KATANAゲイターフュージョン(以下、フュージョン)は、フキコが諦めずに悩み続けた先に出てきたゲイターだ。
フュージョンならではの3つの効きどころ
脛当て部分には3Dメッシュ生地のクッションが入っていて、通気性が高く水抜けも良い。フィット感と隙間ゼロの安心感を重視するならこれが現時点で私たちの出せる最良の答えだ。
🔧 既存ユーザーは無料で一体化できます
過去にKATANAの靴ゲイターか脛ゲイターを買ってくれた人は、それを送ってもらえれば工賃無料でフュージョン仕様にお直しする。「一体型欲しいけど、すでに持ってる単体がもったいない」という声をたくさんもらってきたので。問い合わせや公式LINEから気軽に相談してほしい。
▶ 次は —— なぜこれを少人数のガレージで創り続けられるのか、製造の話。
Chapter 07
3Dプリンター×ミシンの製造体制
KATANA Adventureのゲイターは、完全な手仕事だ。生地はフキコがミシンで縫い、樹脂パーツは私がBambu Lab X1-Carbonで出力する。素材は部品の用途に合わせて使い分ける。
設計→試作→検証を、その日のうちに回せる
このやり方の最大の強みは、レースで気づいたことをその日のうちに次の試作に反映できることだ。金型成形だと、1mmの形状変更でも数ヶ月とまとまったコストが飛ぶ。3Dプリンターなら、すぐにCADを直して、その日に新しい部品をテストできる。
比較的大きな会社のエンジニアとして16年、設計→試作→検証のループの中で翻弄されてきた身からすると、このスピード感は他に替えがきかない。スイッチコンパスもそうだったが、ゲイターのバックル形状もこの環境がなければ今の形にはたどり着いていない。
🔧 交換用パーツについて
長く使ってもらえるよう、ダイニーマ紐は2本400円で交換用パーツを単品販売している。バックルは強度向上と薄型化のため交換できない仕様だが、紐だけはロングレース用の予備として持っておくと安心。トレイルゲイター用の粘着付面ファスナーも単品で用意しているので、靴を買い替えたタイミングで貼り直したいときに使ってほしい。
▶ 最後に —— 用途別にどれを選ぶか、整理しておく。
Chapter 08
用途別・どれを選ぶ?
ここまでの話を、用途別にまとめておく。
レース
オリエン
OMM
→ 「藪を漕いでもずり上がらない靴ゲイター」がおすすめ。より保護を求めるなら「藪漕ぎが速くなる脛ゲイター」との組み合わせやKATANAゲイターフュージョン(一体型)が最強
藪漕ぎが必ず入るので、フラッグシップの靴ゲイターで行きたい。脛ゲイターもあると藪漕ぎが速くなる。一体型のフュージョンは足首部分の隙間がなく、長時間レースでも安心。距離やレース時間の問題ではなく、藪に踏み込む可能性がある競技なら短い競技でも藪漕ぎ靴ゲイターを選んでほしい。
→ トレイルゲイター
軽い、ストレッチが効いて靴の上から履ける、撥水もある。レース・トレーニング・ULハイクまで、整備されたトレイルがメインなら、これでちょうどいい。
ハイキング
→ トレイルゲイター(基本)/ 藪漕ぎ靴ゲイター(バリエーションルート・沢登りなら)
登山道を歩くだけならトレイルゲイターで十分。一般道を外れて藪に踏み込む沢登りやバリエーションルートなら、藪漕ぎ靴ゲイターの出番。
→ どちらでも使える
藪漕ぎ用もトレイルゲイターも、雪のコンディションで実走している。評判もいいし、私たち自身も冬のトレッキングで普通に使っている。
❓ よくある質問
Q. 「ゲイター」って結局何のこと?
登山用語の「ゲイター」は「スパッツ」とほぼ同じ意味で、靴と膝下のあいだを覆うアイテム全般を指す。一般的には長さでショートゲイターとロングゲイターに分かれる。KATANA Adventureでは靴の上を覆う靴ゲイターと脛だけを覆う脛ゲイター(レッグガード/レガース)を別商品にしている。組み合わせれば一般的なロングゲイター相当だ。この記事のメインは靴ゲイターのほう。
Q. 藪漕ぎ靴ゲイターはトレランにも使える?
使える。実際にトレランで使ってくれている人もいる。ただ正直、トレラン用途にはオーバースペック。整備されたトレイルがメインならトレイルゲイターのほうが軽くて履きやすい。逆に、トレランからアドベンチャーレース・OMM・オリエンに踏み込んでいくつもりなら、最初から藪漕ぎ靴ゲイターを買っておくのもアリだ。
Q. トレイルゲイターの装着に必要なものは?
靴のかかと部分の面ファスナーが必須。アルトラなど面ファスナー付きの靴ならそのまま使える。ない靴は付属の粘着付面ファスナーをかかとに貼り付けて使う。靴を脱ぐ必要はないので、立ったまま装着できる。
Q. 靴を選ぶときに気をつけることは?
藪漕ぎ靴ゲイターはダイニーマ紐を靴底に通す。靴底がフラットだと、地面と紐がじかに擦れて摩耗で切れることがある。歩き方や路面コンディションにもよるので一概には言えないが、トレラン向けのラグ(凹凸)があるソールが安心。
Q. 紐やバックルが壊れたら?
ダイニーマ紐は2本400円で交換用パーツを用意している。バックルは強度向上と薄型化を優先したので、現在は交換できない仕様となっている。ロングレースでは紐の予備を持っておけば安心。紐の交換は工具なしで自分でできる。
Q. 単体で買った靴ゲイター・脛ゲイターを、後からフュージョンにできる?
できる。過去にKATANAの靴ゲイターか脛ゲイターを買ってくれた人は、それを送ってもらえれば工賃無料でフュージョン仕様にお直しする。「単体で持ってるけど一体型にしたい」というケースを想定して用意したサービスだ。問い合わせや公式LINEから気軽にどうぞ。
Q. 雪のレースでも使える?
藪漕ぎ用もトレイルゲイターも、雪コンディションで実走済み。評判も良いし、私たち自身も冬のレースで使っている。
著者:中田 博喜(KATANA Adventure Ltd. 代表)
埼玉大学機械工学科卒業後、建設機械メーカーにてエンジニアとして16年間勤務(米国イリノイ州に3年駐在)。2023年に帰国、2024年に独立しKATANA Adventure Ltd.を創業。チーム「ふきのとう / KATANA Adventure」として国内外のアドベンチャーレースに参戦。ニセコエクスペディション2連覇(2024・2025)。2026年はA1ワールドカップファイナル(マレーシア・ランカウイ)に挑戦予定。ゲイターの縫製はパートナーの蕗子(フキコ)が担当。
🥾 勝つために藪漕ぎを快適に
藪を漕いでもずり上がらない靴ゲイター・トレイルゲイター・藪漕ぎが速くなる脛ゲイター・ゲイターフュージョン、すべてKATANA Adventureショップで取り扱い中。
サイズ・靴の相性で迷ったら問い合わせや公式LINEから気軽にどうぞ。
スイッチコンパス・マップボードも同じショップで揃います